横顔がスキ 〜とある兄妹の恋の話〜
柊にぃとの夜を思い出した。

あれは…

セックスにつながらない
植物のような愛撫…

だから平気だった?




温かいカフェオレを飲んで
やっと落ち着いた。



「ゆっくり待つから」


ウッシーがほほに
キスをした。


何を待つの?

体が受けつけるようになるまで
待つってこと?

あたしは何をしようとしてた?

ウッシーのキスに流されて、

柊にぃを忘れようとした?

ウッシーのことを
好きになってた?



違う…

確かにウッシーのこと好きだ。
キス、気持ちよかった。
でもそれは恋じゃないと思う。


あたし、柊にぃに腹が立って
そして当てつけのように
ウッシーと
寝ようとしてたのでは?


あたし

サイテーだ…
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