横顔がスキ 〜とある兄妹の恋の話〜
そのうちドアにカギをかけて
呼んでも出てこなくなった。

どうしようか、

このままだと
柊路は死んじゃうんじゃないか、

そう心配してね。


市役所に相談に行ったの。

でもなかなか動いてくれない。


「虐待されてるかも
 知れないんです!!」


そう言って開かないドアを
無理矢理こじあけてもらった。




部屋の中は

昼というのに真っ暗で

異臭がした。


絵里子さん、

部屋の中で

首を吊ってたの…


その近くで柊路は

力無く横たわってた。
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