横顔がスキ 〜とある兄妹の恋の話〜
陽のあたる場所

・やわらかな光

「ただいま」


戻るとウッシーは
晩ご飯を作ってる最中だった。


「おかえり〜♪」


いい匂いが
部屋に充満してる。

温かい料理とやさしい声。



柊にぃは
どんなところで
どんな夕食を食べているんだろうか…



「家、何か用事だった?」

「ん、ちょっとね…」


今日は鶏肉の照り焼きかぁ。


ウッシーはガツガツ食べてる。

おいしい。

しかし…

さっきの
ママの話が頭によぎる。


「どした?
 機嫌悪いの?」

ウッシーが
心配そうにこちらを見る。


「機嫌悪くない…
 この照り焼きおいしい」


「なら良かった」


「…あのね、ウッシー。


 柊にぃ入院したって。
 精神をやられちゃったっぽい」
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