横顔がスキ 〜とある兄妹の恋の話〜
「おれさ、るりピーって
 もっと強いのかと思ってた。

 少々のことには動じない
 凛々しい女。

 でも違うかったんだな。

 強いと思ってたのは
 傷つかないように自分を守ってた殻だったんだ。

 本当は甘えん坊で、泣き虫で
 案外、普通の女の子だった」


「あ、もしかして
 あたしの印象悪くなってたりして?」


「いや、
 そんなことはないけど。

 でも、
 最初いいなって思ったのは
 その強さだったんだ。

 もろく崩れ去ったけど(笑」



ウッシーが近づいた。


唇が重なる。



迷子だった
あたしの気持ちは

今、こんなところに
たどり着いてる。

そして、まだ
さまよっている。


やわらかな光に

包まれながらも…

行き場がわからないのだ。
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