横顔がスキ 〜とある兄妹の恋の話〜
「お前、父親いたんだ!」

おどろくウッシーに
詳しい説明はせず
(面倒クサイし)
夕食は必要ないからと伝えて
パパと落ち合った。


パパ…


前に聞いたパパの告白から
あたしの状況は
すっかり変わってしまったんだ。

前に会ってから
まだ3ヶ月ぐらいしか
経ってないというのに…



「事件、大変だったな。
 大丈夫か?」


会ってすぐ
パパは聞いてきた。


「ママに聞いたの?」


「うん、まあね」


「一応、
 心配してくれてた?」


「当たり前じゃないか」


その言葉、うれしい。

誰かが気にかけてくれてる
っていうことは、
なんて心強いことなんだろう。
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