横顔がスキ 〜とある兄妹の恋の話〜
 もしかして、

 一生治らないかも
 知れない。

 働くことが出来ないかも
 知れないし、
 君がずっと付き添って
 看病しなければならないかも…
 
 そうなったとしても
 君はずっと愛し続ける
 自信はあるのかい?」


あたしは、
返事ができない。

沙也香のことでさえ
柊にぃのことが
信じられなくなったんだ。



…一生治らないかも

その言葉が
ずっしりのしかかる。



「もちろん柊路くんにも
 幸せになってほしい。

 どっちを選んでも
 瑠璃が幸せなら
 ボクはそれでいいんだけどね。

 でも、この答えじゃ、
 全然相談に乗ってないね」

パパはペロッと
デザートをたいらげた。
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