横顔がスキ 〜とある兄妹の恋の話〜
「パパ、もしかして今日の食事、
 ママに頼まれたの?」

パパはにっこりうなずいた。

そして
タクシーのドアは
閉じられた。



柊にぃ…


あたし、病気のこと
よく知らない。


荷物を取りに帰った日に
見かけた亡霊のような
柊にぃを思い浮かべた。



甘えてばかりだった
あたしが
果たして柊にぃを
ささえられるだろうか。


柊にぃに会いたい…

会って確かめたい…




あたしのこと
好き?

あたしのこと
愛してる?




「気が狂うぐらい

 好きだよ…」
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