横顔がスキ 〜とある兄妹の恋の話〜
その後、色々質問されて
それに答えた気がするけど
よく覚えていない。



控え室で待っていたら
柊にぃが迎えにきてくれた。

駄目だったよ、って教えてくれた。


うんうん、そうだと思った。

受かったのはあたしより年下の
とてもしっかり受け答えしていた子。

「よかったね、ゆうちゃん。
 がんばったかいがあったね。」

うれしかったのか
付き添いのお母さんらしき人が
泣きながら声をかけてた。


柊にぃは参加者全員にくばられた
メーカーのお菓子や飲み物を
うれしそうに抱えていた。

「レトルト食品もあるし
 母さんきっと喜ぶぞ、きっと」

あのねぇ〜

・・・まぁいいか。

下手になぐさめられても困るけど
もっとほかに言うことないの?

妹は心の中、凹んでんだよ。
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