横顔がスキ 〜とある兄妹の恋の話〜
駅から家までの
道を歩く。


二人で歩くのは
久しぶりだな。


柊にぃは酔ったのか、ちょっと足元がおぼつかない。



「大丈夫?」

「平気〜♪」


平気なんて答えながらも、足をガードレールにぶつけてるし。


「大丈夫?ヨッシー」


覚えたての呼び名で
呼んでみる。


「なんだよぉ〜るりぴー」


その変な呼び方は
仕返しのつもりデスカ?


ふざけて肩に
手をまわしてくる。


酒クサッ


「なによ、るりぴーって」

「なぁ瑠璃」

「なぁに?」

「さっきの店
 うまかったな」

「うん、また行きたいね」


肩に手をまわしたまま
柊にぃと歩く。



「なぁ瑠璃」

「なぁに?」

「最近、
 元気ないんじゃね?」
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