横顔がスキ 〜とある兄妹の恋の話〜
あれは
小学校6年の頃の話。


あたしは沙也香と仲良しで、学校が終わるとよく遊んでた。

沙也香には片思いの男の子がいた。
その子に告白したけど振られてた。

あたしはなぐさめた。


次の日、その男の子は
あたしを呼び出し
告ってきた。


あたしが呼びだされる現場を沙也香は見ていたんだ。


あたしは困った。


「なんの話だったの?あたしたち友達だから隠しっこなしだよ」


うまくごまかせばよかったのか。でも、そんな芸当あたしになかった。


「怒らないから、
 ね、教えて」


その言葉に
安心してしゃべった。


沙也香の顔色が
変わった。


沙也香は段々意地悪になり、あたしたちの友情は終わった。
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