横顔がスキ 〜とある兄妹の恋の話〜
「まあ、瑠璃ちゃんにぼぉいふれんどが出来たのかしら」

おばあちゃんはうれしそう。

「そんなんじゃないってば!」

パンがのどに
つまりそう…


柊にぃの方を見る。
涼しい顔をして
みそ汁を飲んでる。


相変わらずきれいな横顔に、ちょっと見とれる。


柊にぃは…


あたしが男子と遊びに行っても、なぁんとも思わないんだろうな。

もしかして、手がかかる妹が兄離れするのを喜んでたりして?



「でも瑠璃ちゃん、
 男はおおかみ。
 嫁入り前なんだから気を付けておくのよ」


おばあちゃんの言葉に
目を白黒させてると
隣で柊にぃが
お茶を吹いて笑った。
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