横顔がスキ 〜とある兄妹の恋の話〜
柊にぃが戻ったら
電話の内容を相談してみよう。
そう思って帰りを待ってた。


でもこんな日に限って
柊にぃは遅い。


ようやく戻ったのは
夜中の2時をまわっていた。


「おかえり、柊にぃ」

柊にぃの部屋にあがりこむ。


ベッドに座る柊にぃは
夜の香りがした。

…酒飲んでたのか。


「どした〜?」

「んーと、ちょっと相談」

あたしは柊にぃの隣に座る。

「恋の悩みなら知らねぇぞ」

ぶっきらぼうに言う。

「そんなんじゃないわよ!」

「今日のデートは ど う で し た か」

…なんかいじわるに聞こえる。

「別にぃ、暑かった だ け !」


なんだかこっちにまで
不機嫌がうつった気がする。
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