横顔がスキ 〜とある兄妹の恋の話〜
「おじゃまぁ〜♪」

「な、なんだよっ」


あたしは二人の腕をとった。

「たまにだしぃー
 “両手に花”ってコトで!」

柊にぃもウッシーも
少したじろいだ。

「オレたちゃ花か?
 不格好な花だなぁ」

柊にぃが言う。

二人を見る。

少しテレたような…
でもイヤがってないし、いいかぁ♥

あたしが5歳ぐらいの
小さな子供なら
ぶら下がってブランコできるのに…

「あ、今オマエ、
 腕からぶら下がろうとか
 考えただろうっ!」


チッ、

柊にぃするどい・・・


「ぶら下がってみる?」

ウッシーはたくましい腕に
力を込めた。

「んじゃあ〜
 ちょっくらゴメン!」

二人にぶら下がるフリをした。

「や、やめろっ、ウッシーはいいが
 オレ、か弱いんだぜ!腕が折れるワワワ!」

柊にぃは叫んだ。
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