横顔がスキ 〜とある兄妹の恋の話〜
「ん? ああ、モデルのこと?」

「うん…」

「その頃は付き合ってた、もう別れたよ」



ヌードになってるぐらいだから
肉体関係はあったんだろうな。


…柊にぃが少し遠くなった。


あたしが知ってるだけで
柊にぃは何人と付き合ってた?

そのうち何人に


キスした?

エッチした?




そんなことだってあるって
わかってたこと。

なのに、急に気になり始める。

こんなあたしイヤだ。


柊にぃが日程を読みあげる。

「予定では、8月20日からN県で。
 ゴン太の田舎だな。
 オレたちはキャンプ終わったら
 そのまま野外フェスの手伝いだ。

 たぶん現地解散になるから
 瑠璃はウッシーと一緒に帰ればいいよ」

あたしは携帯にメモる。

「場所とかプリントアウトしておくから
ウッシーに渡してやって」

「うんうん」
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