Rainy day
遠くで。

子供の泣き声が聞こえて。



あまりにもうるさいのでそっと目を開けた。

「そーちゃあああん!!」

耳元で拓海と祥太郎が泣き叫んでいた。

声が出ない。

身体が動かない。

「ちょっと!静かにしなさい!!」

二人の母、彩子さんが俺を見て叫んだ。

「そーちゃん!」

彩子さんは俺の顔を手で触った。

「良かった…」
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