Rainy day
「さっきはごめん」

車を降りてから沙織は謝った。

「いや、俺こそごめん」

まだ、そんなに慣れてないんだ、と伝えると沙織は笑った。

「知り合い?」

社長が目を丸くして言うと、

「クラスが一緒なんです」

俺がそう言うと社長は更に目を丸くした。

「今日はもう店が閉まるからまた明日以降になるけど、大丈夫?」

社長がそういうと沙織は笑って頷いた。

「じゃあ、送ってあげなよ」

社長は俺にそう言うと肩をポン、っと叩いた。
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