年上ダーリン、猫系につき溺愛中
「言っとくけど、俺御園くんと朝日くんにめちゃめちゃ妬いてっからね」
「……エッ、急」
「おまえら仲いいからいっつも同じ現場で働く。大工とか工事とか危ないから御園くんか朝日くんが湊を守る確率が高い。距離近い。御園くん彼女いない=絶対湊の事が好き。俺嫌」
「拗ねてんの?」
「うん」
アパートに入ってご飯の準備をしている最中、言いながら恭ちゃんがわたしの髪で遊び始める。
たぶん、自分の発言でわたしが少し不安に思った事を悟って「おまえだけじゃないよ」って事を証明してくれている。優しい。
「……湊、俺の事、好き?」
「大好きだよ?」
「俺も湊が大好きだよ。湊だったから自分の教え子だった子にプロポーズした。正直湊以外の女はじゃがいもだと思ってるし興味ないから今日も生徒に湊の写真見して「可愛いだろ?」って言ってたら塾長に怒られてるんだけど俺。責任とっ、あもうとってるか」
「待てひとりで喋るな待て」
「すまん、今湊デレ期」
「年中だろ」
「うん」
ああ、好き。
こんな人がわたしの旦那。世界一幸せ者。