蛍火に揺れる
そして付いたあだ名は、よく吠える『チワワ』だの『小型犬』(確かに身長が低いのは認める、152cmしかない……)年下からは『姑』だの、ひどいのは『お局候補』だの。
それでも、ようやく認められてきたという嬉しさがあった。


そしてノリ君がうちにやってきた。

私に教育を任すと聞いた時は、かなり動揺した。学歴の差と言うのを、まじまじと見せつけられる気がして。
実際やっぱりそうで、私は大切な後輩でありながら…羨ましいを通り越して、悔しさが募って行った。

なんせ一を言えば、十も百も理解できるような頭の持ち主。
あっと言う間に、私は抜かれてしまったような気分になった。
やっぱり地頭の良さには勝てないと、どこかに悔しさがあってー憎らしいとも思っていた。

そういう風に見ていた人から受けた、突然の告白。
これを……困ると言わずに、どう言えばいいのだろう
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