蛍火に揺れる
例えば中学生までは、親の都合で海外を転々としていたということ。
そのおかげで流行りのことは全く知らず、唯一知っている日本の文化は家にあった日本の文学集の内容ぐらいだとか。
帰国したのは高校からで、祖父母の家に母親と一緒に住んでいたということ。
しかも転々としていたのはどちらかと言えば発展途上国だったらしく、日本のー特に東京の整備された都市に憧れていたんだと言うこと。
私も元を正せば東京に憧れる田舎者だったので、ある意味似た者同士らしいこともわかった。
最初の方は、私の方が年上だと気を張っていたことは…確かにある。
でも彼のゆったりとした心が、徐々にその張りつめていた気持ちを溶かしてくれていたのだ。
正直、歴代のどの彼氏よりも頼りがいがあって…一緒に居る時の居心地の良さを感じていた。
とは言え、この時期は三月の年度末に近い時期。
私は仕事に追われて、そんなじっくりとこれからの未来について考えるという余裕がない。
そのおかげで流行りのことは全く知らず、唯一知っている日本の文化は家にあった日本の文学集の内容ぐらいだとか。
帰国したのは高校からで、祖父母の家に母親と一緒に住んでいたということ。
しかも転々としていたのはどちらかと言えば発展途上国だったらしく、日本のー特に東京の整備された都市に憧れていたんだと言うこと。
私も元を正せば東京に憧れる田舎者だったので、ある意味似た者同士らしいこともわかった。
最初の方は、私の方が年上だと気を張っていたことは…確かにある。
でも彼のゆったりとした心が、徐々にその張りつめていた気持ちを溶かしてくれていたのだ。
正直、歴代のどの彼氏よりも頼りがいがあって…一緒に居る時の居心地の良さを感じていた。
とは言え、この時期は三月の年度末に近い時期。
私は仕事に追われて、そんなじっくりとこれからの未来について考えるという余裕がない。