蛍火に揺れる
「正直…信用できないって言われた。そんな短期間で付き合って同棲しているなんて…騙されてるんじゃないかって」


両親にはノリ君と暮らすことについては、事後報告で伝えていた。
適当にはぐらかしながらも、安心できる材料である『うちの会社の人間』であることと『院卒の優秀な人』ということは伝えていた。

ただ…それが余計に胡散臭いと。


実は前回の正月の帰省では、まぁしっかりと元カレの話をしてしまっているわけで。
まぁ両親からするとたった五ヶ月の間に元カレと別れて別の人と付き合って同棲までしているという事実が、どうも受け入れられないみたいだ。

まぁ…確かにここ最近、ジェットコースターのような毎日だった。
数ヵ月前の私に言っても、到底信じられない話だと自分でも思う。


でも…まだ付き合ってすぐの段階。いきなり両親に紹介はハードルが高すぎる。
気持ちがもうちょっとクリアになって将来を見据えてから紹介するのがいいんじゃないかとは思うが…両親から今すぐにでも連れてこいと怒られて、正直私自身が困惑しているのだ。

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