蛍火に揺れる

これは、あれだろう。
二人をひっつけるしかないだろう。


「多分大村君は、菅原さんのことを気に入ってるんじゃないかな?
 でも菅原さんがなぁ、よくわかんないや」



「じゃあ菅原さんをその気にさせれば!ってわけね!」


スイッチが入ったハルさんは、なぜだかヤル気だ。
ようやくお目に敵った人物…って大物すぎるような気はするけれど、今のところは大村君は非の打ち所が無い人物ではある。



敢えて繰り返す。
『今のところは』であるが。


「でも大村…あんまり彼女と続かないみたいだけど…」

そう言われると、うーんと考えてしまう。
そういえば菅原さんもあんまり続かないみたいだし…でもそれはある意味似た者同士になるの、だろうか?


「ま、とりあえず江浪君宜しく!
 同期であり先輩なんだから!!」


「まぁ…できる範囲では色々やってみますよ。
 それでもダメだったら二人の問題ってことにしておいてください」
< 83 / 153 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop