水曜日は図書室で
留依とて不安になっていたのだ。気の進まない美久に自分がやらせたのではないか、と。
そういう気持ちにさせてしまったことを申し訳なく思ったのだ。
「でもかわいい服を一緒に見に行ってほしいって……そのあと言ったのは美久からだったじゃん。そのときとっても嬉しかったんだ」
そのあと続いたことには驚いてしまったけれど。
確かにそうだ。
視界が変わって思ったこと。
もっと自分を変えたい、と。
あそこがきっとスタートだったのだろう。
きっかけをくれたのは留依。
けれどそこからもっと進もうと思ったのは美久自身なのだ。
それは自分をほめてあげてもいいところだと、思う。
「ありがとう」
再びお礼を言う。胸の中が、淹れてもらったミルクティーが染み入ったようにあたたかい。
「ね、今度さ、冬のセールに行こうよ!」
ふいに留依が提案してきた。確かに少し前、「もう冬のセールがはじまってるんだよねぇ」という話はしてくれた。きっとそれのことだろう。
「いいね。どのお店?」
美久はするっと受け入れることができた。
留依は気に入っているお店がいくつかあると話してくれて、「来週から50%オフになるんだよ!」と意気込んで教えてくれた。
そのあと言われたことには、ぽぅっと頭の中が熱くなってしまったけれど。
「久保田くんとデートとかするんでしょ。かわいい服を着ていかないと!」
そう言われるのはくすぐったいし、ちょっと恥ずかしい。
でもそのとおりだ。
せっかくのデートだ。もう彼女になれたのだ。
一緒にいても気が引けないような、堂々としていられるような、かわいい格好をしていきたい。
快にかわいいと思われたい……という気持ちを思い知ってしまって、また恥ずかしくなってしまったけれど、今のものはやはりとってもあたたかいくすぐったい気持ちだったのだ。
そういう気持ちにさせてしまったことを申し訳なく思ったのだ。
「でもかわいい服を一緒に見に行ってほしいって……そのあと言ったのは美久からだったじゃん。そのときとっても嬉しかったんだ」
そのあと続いたことには驚いてしまったけれど。
確かにそうだ。
視界が変わって思ったこと。
もっと自分を変えたい、と。
あそこがきっとスタートだったのだろう。
きっかけをくれたのは留依。
けれどそこからもっと進もうと思ったのは美久自身なのだ。
それは自分をほめてあげてもいいところだと、思う。
「ありがとう」
再びお礼を言う。胸の中が、淹れてもらったミルクティーが染み入ったようにあたたかい。
「ね、今度さ、冬のセールに行こうよ!」
ふいに留依が提案してきた。確かに少し前、「もう冬のセールがはじまってるんだよねぇ」という話はしてくれた。きっとそれのことだろう。
「いいね。どのお店?」
美久はするっと受け入れることができた。
留依は気に入っているお店がいくつかあると話してくれて、「来週から50%オフになるんだよ!」と意気込んで教えてくれた。
そのあと言われたことには、ぽぅっと頭の中が熱くなってしまったけれど。
「久保田くんとデートとかするんでしょ。かわいい服を着ていかないと!」
そう言われるのはくすぐったいし、ちょっと恥ずかしい。
でもそのとおりだ。
せっかくのデートだ。もう彼女になれたのだ。
一緒にいても気が引けないような、堂々としていられるような、かわいい格好をしていきたい。
快にかわいいと思われたい……という気持ちを思い知ってしまって、また恥ずかしくなってしまったけれど、今のものはやはりとってもあたたかいくすぐったい気持ちだったのだ。