君の世界を知りたかった。
ん?
私は違和感を覚えた。
宇佐美君、始業式の時いたっけ?
あんなカッコイイ人がいたら絶対気付くはずなんだけど……。
「でもさ、始業式の時、宇佐美君いなかったよね?あと昨日も」
「なんか噂によると風邪ひいてたらしいよ」
「そうなんだ。風邪か」
宇佐美君の方をチラッと見ると、椅子に座って文庫本を読んでいた。
字を目で追っている姿だけで美しくみえる。
モテない方が逆におかしいか。
おもわず見とれてしまう。
その時、宇佐美君は私の視線に気がついたのか、文庫本から目を離し、一瞬だけ私と目が合った。
──ドキッ。
え? な、なに?
今、なんだか心臓がバクバクしてる。
おかしいよ。こんなの。きっと何かの間違い。
だって私の好きなタイプは、無口のクール系男子なんかじゃない。
もっと明るくて、クール系じゃない方が好みだもん。
今、ドキってしたのは、あまりにもかっこよすぎるから、ただそれだけだよ。
「は……のは…菜乃葉!!」
「わ、わぁっ!え、なに?」
夏菜に呼ばれて大きい声を出してしまった。
「なに?じゃないよ!私の話聞いてたの?」
「話?なにそれ」
「やっぱり聞いてなかったんじゃん!」
「ご、ごめんごめん……」
「もぅー!って、あれ?なんか顔赤くなってない?菜乃葉」
え? 私、もしかして宇佐美君を見て顔が赤くなったの?
「べ、別に!なんで私の顔が赤くならないといけないのよ!」
「んー?なんか怪しいぞぉー?」
「……っ!」
「と、とにかく!なんでもないから!」
私は違和感を覚えた。
宇佐美君、始業式の時いたっけ?
あんなカッコイイ人がいたら絶対気付くはずなんだけど……。
「でもさ、始業式の時、宇佐美君いなかったよね?あと昨日も」
「なんか噂によると風邪ひいてたらしいよ」
「そうなんだ。風邪か」
宇佐美君の方をチラッと見ると、椅子に座って文庫本を読んでいた。
字を目で追っている姿だけで美しくみえる。
モテない方が逆におかしいか。
おもわず見とれてしまう。
その時、宇佐美君は私の視線に気がついたのか、文庫本から目を離し、一瞬だけ私と目が合った。
──ドキッ。
え? な、なに?
今、なんだか心臓がバクバクしてる。
おかしいよ。こんなの。きっと何かの間違い。
だって私の好きなタイプは、無口のクール系男子なんかじゃない。
もっと明るくて、クール系じゃない方が好みだもん。
今、ドキってしたのは、あまりにもかっこよすぎるから、ただそれだけだよ。
「は……のは…菜乃葉!!」
「わ、わぁっ!え、なに?」
夏菜に呼ばれて大きい声を出してしまった。
「なに?じゃないよ!私の話聞いてたの?」
「話?なにそれ」
「やっぱり聞いてなかったんじゃん!」
「ご、ごめんごめん……」
「もぅー!って、あれ?なんか顔赤くなってない?菜乃葉」
え? 私、もしかして宇佐美君を見て顔が赤くなったの?
「べ、別に!なんで私の顔が赤くならないといけないのよ!」
「んー?なんか怪しいぞぉー?」
「……っ!」
「と、とにかく!なんでもないから!」