八神くんのお気に入り
────…
どこかわからない所に連れて行かれるかと思ったら、まさかのハンバーガーショップに来た。
そして、注文して席に座っています。
すっごい意外……。
もっと、こう……
路地裏とか、そこのエリア?に入ったらボコボコにされるとか……。
「すっげー意外そうな顔してんな」
「へ?」
確認するかのように慌てて顔を触る私に、銀髪の彼は話を続けた。
「別に路地裏とか行かねーから」
「へ!?」
考えてた事が全部バレてる!?
そんなに私、顔に出てた?
「そういうの偏見だから」
「う、あ、ご、ごめんなさい」
やっぱり怖いよぉ。
バレないようにチラッと隣を見ると、銀髪の彼はハンバーガーを食べていた。
「……」
とてもじゃないけどハンバーガーなんて喉に通らない私は、彼の隣でジュースを一口飲んだ。