八神くんのお気に入り

「わり。彼女と喧嘩してイライラしてた」

「だろーな」

「本当だったらこの後ラブホ行く予定だったわけよ。代わりと言ったらなんだけどさ、その部屋おまえらにあげる」



!!??


今…


何て…?




「行くか行かねぇかは自由だけど、八神の機嫌がこれ以上悪くなる前に俺帰るな」


そう言って黒髪の彼はお店から出て行ったんだ。




お、終わり?


もう帰れるのかな?




「行くぞ」


そう言って再び私の腕を引いて歩き出した銀髪の彼。


「へ?どこに?」

「ラブホ」


その言葉を出した頃にはもう、お店から出ていた。




えー!!!!!


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