八神くんのお気に入り
さっき八神くんが電話をしてたのは原田くんだったんだ…
「もうわからない…何もかも…」
八神くん、離れて行ったのに…
1人でいる私を気遣って…原田くんに電話をした…。
やっぱり嘘じゃないじゃん…
私のこと大事にしてくれてる証拠だよ…
「ねぇ八神は?見つかったんでしょ?」
泣いてばっかりの私に菫は優しく肩を撫でてくれた。
「落ち着いた時でいいから話、聞くよ?」
“だからひとまず帰ろ?”
そう言って立ち上がらせ、私達は神社を後にした。