八神くんのお気に入り
好き
「ん…」
カーテンの隙間から漏れる日差しに、朝になったんだと知る。
枕元に置いてある携帯を開くと、まだ6時前で…。
携帯を閉じて、枕に顔をうずめた。
うぅ…
泣きすぎて頭が痛い…。
あれから私…寝ちゃったんだ…。
もう、八神くんに会えないのかな…?
八神くんに置いて行かれたことを思い出して、また涙が出てきた。
八神くんに会えるのが楽しみで…お洒落した…。
新しい浴衣を買って…
携帯でヘアスタイルも調べて…
可愛いって思ってほしくて…
笑ってほしくて…。
可愛いって言ってくれなかったけど…
手を握ってくれてるのが嬉しくて…
八神くんを近くに感じた…。
でも…
そう思ってたのは私だけで…。