八神くんのお気に入り
「昨日だけの話しだよ」
「ああ。そうか」
明らかに気が動転してる菫。
「彼女のフリって何したの?」
「フリ?………」
「え、ちょっと何その間!?」
「いや、葵さん?のフリしただけだよ」
「八神彼女いるの?」
「そう…みたい。葵さん来なくて、そしたら私がそこにいて…」
「ちょっと待ってー!聞けば聞くほど意味わかんない!」
頭を押さえて唸る菫。
「ご飯食べ終えて話そう!周りがうるさくてよく聞こえないところもあるし」
そう言った菫は急いでカレーを食べ始めた。
「う、うん」
菫につられ、私も急いで食べ始めた。
流石に外はまだ寒くて、食堂から少し歩いた廊下に移動した私達。
青空で温かそうなんだけど、窓を開けると冷たい風が入ってくる。