八神くんのお気に入り

「昨日だけの話しだよ」

「ああ。そうか」


明らかに気が動転してる菫。



「彼女のフリって何したの?」

「フリ?………」



「え、ちょっと何その間!?」

「いや、葵さん?のフリしただけだよ」

「八神彼女いるの?」

「そう…みたい。葵さん来なくて、そしたら私がそこにいて…」


「ちょっと待ってー!聞けば聞くほど意味わかんない!」


頭を押さえて唸る菫。



「ご飯食べ終えて話そう!周りがうるさくてよく聞こえないところもあるし」


そう言った菫は急いでカレーを食べ始めた。


「う、うん」


菫につられ、私も急いで食べ始めた。




流石に外はまだ寒くて、食堂から少し歩いた廊下に移動した私達。


青空で温かそうなんだけど、窓を開けると冷たい風が入ってくる。


< 32 / 511 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop