八神くんのお気に入り
「ね、佐々木くん。時間を短縮したら金閣寺も行けるかな?」
「え?まぁ行けないこともないけど…」
「せっかくの修学旅行なんだし、みんなで楽しもうよ」
「んー…それもそうだね」
菫がそう言った途端、田中くんと山崎くんに手を握られた。
「へ!?」
「ありがとう小早川さん!これで俺達のロマンが無くならずに済む!」
「まじ女神!ミューズ!!」
何事かとクラスメイトが見る中、男子2人は手を離さなくて…
「お、大袈裟だよ…!」
恥ずかしいっ…!
「小早川さんの恋、応援するから!」
「5組にいる銀髪の人でしょ?」
「へ!?な、何で…!」
5組の銀髪って、八神くんしかいない。
八神くんの事を言われて、胸がドキッとした。