八神くんのお気に入り
犯人は……
「……」
一睡も出来なかったことは言うまでもなく…
雛ちゃんと菫がセットした携帯のアラームが鳴り響いた。
「ふぁ…あれ?莉子起きるの早いね?」
目を擦りながら私を見る菫に、おはようと答えた。
「2人ともおはよー」
「おはー」
「おはよー」
「準備したら朝ごはん食べ行こーよ」
「そうだね!」
菫の言葉に私達は支度を始めた。
……。
私はチラッと菫を見た。
昨日の事……話した方が良いよね…?
「ん?何?莉子」
「う、ううん!何でもない!」
今は雛ちゃんがいて恥ずかしいから…後で菫と2人っきりになった時に話そ……。
うあ……
まさかこのタイミングで好きって言っちゃうなんて…
考えてもみなかった…。
それにキスも……
うぅ…どんな顔して八神くんに会えば良いんだろう〜。