八神くんのお気に入り
最悪〜。
リスがドングリを持った小さいキーホルダー。
可愛くてお気に入りだったのに……。
もうやだぁ。
ついてなさ過ぎて涙が出てくる。
ふと視界に入った教室のドア。
少しだけ隙間がある。
もしかして教室に入った??
周り見ても無いんだし、もうそこにしか当てが無い。
私のクラスじゃないのに、何のためらいもなくドアを開けた。
「あった!!」
やった!
やったやった!
嬉しくて飛び跳ねる私。
キーホルダーを拾って顔を上げると、とんでもない光景が目に入った。