八神くんのお気に入り
ホテルに着いて、3人でお風呂に入って……
雛ちゃんがいるからと避けなければ、話すタイミングはいくらでもあったのかもしれない…。
私のバカ…
「そー言えは莉子ちゃん昨日はどこ行ってたの?」
突然の雛ちゃんの言葉にドキッとした。
「え…えっと……」
「莉子ってば密会してたのよ」
ムフフと笑う菫に、私は叫んだ。
「ちょっと菫〜!!」
「良いじゃない。修学旅行と言えば恋話でしょ」
そう言うと菫は起き上がった。
「そう言えば今日忙しくて昨日の話聞けなかったわ。どうだった??」
「ど…どうって……」
雛ちゃんいるけど、多分ここで誤魔化したら話せない気がする…。
タイミング…ここなのかもしれない。
「えっとね……好きって言っちゃった…」