八神くんのお気に入り

「早く告っちゃえよ〜」


菫の声にハッとした私。


わわっ。


菫のこと忘れてた……。



告白は……恥ずかしすぎてまだ言えない。




修学旅行でキスしたから……私も八神くんが好きだって、わかってくれないかな??



一応、あの時好きな人とは言ってるから……。



うぅ。


考えただけでドキドキしてくる。



食欲が無くなってしまいそうだよ……。





────…



放課後になり、菫は真っ先に部活に行ってしまった。


「あ、今日の日直だれだ?」

1度教室を出た先生が引き返してきた。


え、

「私です」

「もう1人は?」


そう言われ、辺りを見渡したけど……

「いません」

どうやら帰ったみたいだ。



< 431 / 511 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop