八神くんのお気に入り
ひゃ〜
急がなきゃっ!
八神くんが待ってる!
気持ち早足に歩き、資料を理科室まで持っていく。
1クラス分の資料。
数が多いんだけど八神くんを待たせる訳にもいかなくて、頑張って3回に分けて運んだ私はもう息が上がってる。
最後の資料をテーブルの上に置き、大きく息をはいた。
疲れた……。
カバンを取りに教室に戻らなきゃ。
……その前に昇降口に行こ。
八神くんに“待たせてごめん”って謝らなきゃ……。
理科室からそのまま昇降口に向かった。
あれ?
八神くんどこ??
辺りを見渡すけど八神くんの姿が見当たらなくて……もしかして、帰った!?
うぅ。
八神くん、来ない私に先に帰ったのかと思ったのかな??
うぅ……私のバカー!!