八神くんのお気に入り
外灯
《 side-Riku 》
夜8時過ぎ。
腹が減り、外灯があまり付いてない道を通りコンビニに向かう。
小早川さん今日も来て無かったみたいだなぁ。
1人で食堂にいる菫が、すっげー寂しそうに見えた。
まさか莉子ん家の親父が反対とは……
ま。俺ら不良は好かれねぇからな。
どーすんだろ八神のやつ。
弁当買ったら八神の家でも行くかなー?
そう考えながら近くのコンビニに入り、適当に選んだ弁当を買って店を出た。
とりあえず、八神に連絡するか。
家に行っていませんでしたってオチ何回もあるからな。
再び外灯が少ない道を通り、ポケットからスマホを取り出した。
「なぁ〜だからあるでしょ?」
「君らみたいな人に渡すお金は無い」
ん?
カツアゲか?