八神くんのお気に入り
「小早川さんも友達も守るから」
そう言った八神くんは、私の頭の上に手を置いた。
優しく撫でる八神くんの手は、どこか控えめで…
「嫌な思いなんかさせねぇ」
や、がみ…くん?
「俺にもう1回チャンスを来れ」
そう言って、あの鋭い目つきになった。
「絶対助ける」
ドキッ
な、
何だろう…。
最強って呼ばれてるからかな…
八神くんなら大丈夫かも、なんとかしてくれるかも
って思ってしまった。
八神くんはそれ以上は何も言わなくて、どこかへ行ってしまった。
でも最後に優しい顔で微笑んだんだ。