八神くんのお気に入り

「でも、良かった2人とも無事で」

「あの時、八神くんが来なかったら2人ともどうなってたか」


クラスメイトの声に、抱き合ってた私達は離れた。


「でも小早川さんには尊敬したなぁ」

「へ?」

「あ、わかるー!ちょーかっこよかった!」


私には何の話をしているのか全然わからない。


「“自分を犠牲にして菫ちゃんを庇う”普通だったら出来ないよ〜」

「あ…」

「見た目小動物みたいで可愛いのに勇気あるよね」

「小早川さん癒し系だもんねー」


クラスメイトのみんながそんな事言うんだもん。



照れちゃうよ…。




「ギャップ萌えってやつ?」

「男子キモい!」


アハハハハッと笑い声が廊下まで響く。


< 73 / 511 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop