八神くんのお気に入り
「でも、良かった2人とも無事で」
「あの時、八神くんが来なかったら2人ともどうなってたか」
クラスメイトの声に、抱き合ってた私達は離れた。
「でも小早川さんには尊敬したなぁ」
「へ?」
「あ、わかるー!ちょーかっこよかった!」
私には何の話をしているのか全然わからない。
「“自分を犠牲にして菫ちゃんを庇う”普通だったら出来ないよ〜」
「あ…」
「見た目小動物みたいで可愛いのに勇気あるよね」
「小早川さん癒し系だもんねー」
クラスメイトのみんながそんな事言うんだもん。
照れちゃうよ…。
「ギャップ萌えってやつ?」
「男子キモい!」
アハハハハッと笑い声が廊下まで響く。