八神くんのお気に入り
「あ…そう言えば、あの時も嫌がってたな」
私はコクコクと頷く。
「じゃあ…」
そう言った八神くんの手が、私の顔目掛けて伸びてきた。
その手は私の前髪をかき上げたんだ。
チュッ
え…?
突然の出来事に呆気にとられてると、八神くんが一言。
「ココならいいよな?」
私のおでこを優しく触る八神くんに、私の顔は熱を帯びた。
「バカ、そんな顔すんじゃねぇよ」
八神くんが片手で私の顔を覆う。
「わっ!み、見えない…!」
「くっそ可愛い」
そう言って、八神くんはもう一度おでこにキスを落とした。