追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
私が一メートルほどの距離まで近づいたところで、プリンスが鋭く鳴き、大きく一歩うしろに下がる。
えっ、どうして!? 何故、プリンスは私から逃げようとするの……!?
プリンスに吼えられて、距離を取られて、私は内心、かなり動揺していた。同時に、とても悲しくて、目頭にジンと熱が溜まった。
そんな私の態度に、プリンスは焦ったように、はくはくと口を開いたり閉じたりを繰り返した。その様子に、声はなくとも、プリンスはなにか訴えたいのだろうと感じた。
私が目を潤ませて固まっていると、横からノアール様が腕を引く。
「少しだけ、僕に彼と話しをさせて?」
言うが早いか、ノアール様は私の前に進み出てプリンスと対峙した。
ノアール様は「どうしてここにいるの?」「どうして窓から飛び込んできたの?」「普段はどこにいるの?」等々、プリンスに質問を重ねた。プリンスはそれに、身振り手振りも交えながら「ガウガウ」と吼えていた。
最初に言っていた「少しだけ」より、ずいぶんと長くやり取りをした後で、ノアール様は私に向き直った。
えっ、どうして!? 何故、プリンスは私から逃げようとするの……!?
プリンスに吼えられて、距離を取られて、私は内心、かなり動揺していた。同時に、とても悲しくて、目頭にジンと熱が溜まった。
そんな私の態度に、プリンスは焦ったように、はくはくと口を開いたり閉じたりを繰り返した。その様子に、声はなくとも、プリンスはなにか訴えたいのだろうと感じた。
私が目を潤ませて固まっていると、横からノアール様が腕を引く。
「少しだけ、僕に彼と話しをさせて?」
言うが早いか、ノアール様は私の前に進み出てプリンスと対峙した。
ノアール様は「どうしてここにいるの?」「どうして窓から飛び込んできたの?」「普段はどこにいるの?」等々、プリンスに質問を重ねた。プリンスはそれに、身振り手振りも交えながら「ガウガウ」と吼えていた。
最初に言っていた「少しだけ」より、ずいぶんと長くやり取りをした後で、ノアール様は私に向き直った。