追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました２

「殿下はその見守りの最中、偶然、僕の雑炊になにかが混入されたのを察したらしいの。僕がまさに口にしようとしていたところだったから、窓を破るしか止める術がなかったって謝ってくれたよ」
　ところが続くノアール様の言葉に、更なる衝撃が襲う。「混入」という物騒な単語を聞かされて、ヒュッと呼吸が止まった。
「待って下さいノアール様!?　混入というのは、いったいどういうことですか!?」
「うーんとね、なにか混入されたことは確かみたい。でも、白虎の殿下も具体的にはわからないんだって。しかも今となっては、雑炊の大半が絨毯に染みちゃってるから、調べてもなにか出るかは五分五分だろうって言ってるよ」
　……なんてことだ。
　これは間違いなく、先の懸念に重なるところ。今もノアール様は、バーモン侯爵家に命を狙われているのだ……！