追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
肌と肌というのは、じんわりと沁み込むように温度が移っていくのだと、そんな当たり前を身をもって感じていることが嬉しかった。
「ねぇカーゴ、あなた人型に戻っているわよ? 私、あなたに会えるのを待っていたわ」
カーゴは目を見開いて固まっていた。
およそ一カ月半ぶりに人型に戻ったのだ。すぐに理解が追いつかないのも無理はない。
私は頬にあてた手はそのままに、トンッと伸び上がると、カーゴの反対の頬にそっと唇を押し当てた。
ほんの一瞬だけ、どこに唇を寄せようか迷ったけれど、人型のカーゴに自分から唇を合わせにいく度胸などあるはずがない。結局、コンマ何秒の逡巡で、私の唇は一直線に頬に向かい、やわらかな感触を残して離れた。
「ね? ちゃんと人肌の温もりを感じるでしょ……っ、んんっ!?」
私の言葉は、カーゴの熱い口付けに唇ごと奪われて、最後まで続かなかった。
「ねぇカーゴ、あなた人型に戻っているわよ? 私、あなたに会えるのを待っていたわ」
カーゴは目を見開いて固まっていた。
およそ一カ月半ぶりに人型に戻ったのだ。すぐに理解が追いつかないのも無理はない。
私は頬にあてた手はそのままに、トンッと伸び上がると、カーゴの反対の頬にそっと唇を押し当てた。
ほんの一瞬だけ、どこに唇を寄せようか迷ったけれど、人型のカーゴに自分から唇を合わせにいく度胸などあるはずがない。結局、コンマ何秒の逡巡で、私の唇は一直線に頬に向かい、やわらかな感触を残して離れた。
「ね? ちゃんと人肌の温もりを感じるでしょ……っ、んんっ!?」
私の言葉は、カーゴの熱い口付けに唇ごと奪われて、最後まで続かなかった。