追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
続きに告げられたカーゴの飛躍気味の叫びに、私は及び腰になった。比喩表現でなく、実際に腰も引けた。
すると、その時――! カーゴとの間に距離ができたことで、私の目に意図せぬモノが飛び込んだ――!!
まるで、脳天から雷の直撃を受けたような激しい衝撃に、目の前が白黒して、全身がビリビリと痺れた。
「おいアイリーン、どうした?」
「……こっ、これを着て――っっ!」
――ブワッサァァアアアアアッッ!!
私はモザイク必須の衝撃映像に絶叫しながら、密かに付けていたウエストポーチから引っ張り出したバスローブをカーゴに向かって放った。
***
その晩、部屋の窓から僅かに欠け始めた月を見上げていれば、入口から奴が顏を覗かせた。
「やぁ。いい夜だね」
俺は窓の外を眺めたまま、答えなかった。
ちなみに、今日をもってノアールのペットは引退したが、部屋は引き続きノアールの続き部屋を使っていた。
「おや、どうしたんだい? やっと人型に戻れたというのに、随分とご機嫌斜めじゃないか」
すると、その時――! カーゴとの間に距離ができたことで、私の目に意図せぬモノが飛び込んだ――!!
まるで、脳天から雷の直撃を受けたような激しい衝撃に、目の前が白黒して、全身がビリビリと痺れた。
「おいアイリーン、どうした?」
「……こっ、これを着て――っっ!」
――ブワッサァァアアアアアッッ!!
私はモザイク必須の衝撃映像に絶叫しながら、密かに付けていたウエストポーチから引っ張り出したバスローブをカーゴに向かって放った。
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その晩、部屋の窓から僅かに欠け始めた月を見上げていれば、入口から奴が顏を覗かせた。
「やぁ。いい夜だね」
俺は窓の外を眺めたまま、答えなかった。
ちなみに、今日をもってノアールのペットは引退したが、部屋は引き続きノアールの続き部屋を使っていた。
「おや、どうしたんだい? やっと人型に戻れたというのに、随分とご機嫌斜めじゃないか」