追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
私が内心の興奮をひた隠し、そっと頭を撫でながら問いかければ、獣姿のノアール様に「大丈夫だよ」と可愛らしい鳴き声で返されて身悶えた。
鳴き声まで、可愛いすぎる――!
しかもペロペロと頬を舐める、嬉しすぎるおまけつき。思わず鼻の付け根を押さえてしまったのも不可抗力というものだ。
ノアール様はひと通りすりすりすると、満足した様子で私の膝から床へと降り立ち、鼻先でクイクイと王族の居住スペースの奥の方を示した。
そうして私にくるりと背中を向けると、ぽてぽてと歩き出す。私は、ふわふわ~っと揺れる尾っぽに誘われるように、後を追った。
ノアール様は居住スペースの廊下をかなり奥まで進み、重厚な両開きの扉の前で足を止めると、中に向かって一声鳴いた。
――ギィイイイ。
扉は、すぐに中から開かれた。
「おはようございます、アイリーン」
「クロフ!? おはよう。朝からあなたと顔を合わせるなんて、なんだか珍しいわね。いったいどうしたの?」
予想外の人物に扉を引き開けられて、僅かに声が裏返る。
「詳しい話はこちらでしましょう。さぁ、どうぞ中へ」
鳴き声まで、可愛いすぎる――!
しかもペロペロと頬を舐める、嬉しすぎるおまけつき。思わず鼻の付け根を押さえてしまったのも不可抗力というものだ。
ノアール様はひと通りすりすりすると、満足した様子で私の膝から床へと降り立ち、鼻先でクイクイと王族の居住スペースの奥の方を示した。
そうして私にくるりと背中を向けると、ぽてぽてと歩き出す。私は、ふわふわ~っと揺れる尾っぽに誘われるように、後を追った。
ノアール様は居住スペースの廊下をかなり奥まで進み、重厚な両開きの扉の前で足を止めると、中に向かって一声鳴いた。
――ギィイイイ。
扉は、すぐに中から開かれた。
「おはようございます、アイリーン」
「クロフ!? おはよう。朝からあなたと顔を合わせるなんて、なんだか珍しいわね。いったいどうしたの?」
予想外の人物に扉を引き開けられて、僅かに声が裏返る。
「詳しい話はこちらでしましょう。さぁ、どうぞ中へ」