追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
私のキャパシティは限界で、すでに頭からは煙が出ている。ノアール様とクロフのブリザードが吹き荒れるような冷え冷えとした会話も、右から左に抜けていった。
「誉め言葉と受け取っておきましょう」
クロフはフッと口角をあげて言うと、唇を噛みしめて俯いてしまったノアール様から、私へと目線を移す。
私とクロフの視線が絡んだ。
「本来であれば、もっと時間をかけて私のことを知ってもらい、その上で伝えるつもりでした。ですが今、あなたに伝えます」
クロフはスッと一歩進み出ると、ポカンと見上げる私の手を、恭しい手つきで取る。その手をそっと持ち上げて、戴くみたいにして額に押し当てた。
ドクンドクンと、心臓が張り裂けそうなくらい、けたたましい音を立てて鳴り響く。
「マイベリー村でひと目あなたを見た瞬間から、私は寝ても覚めてもあなたのことが頭から離れない。更に、今日まで行動を共にする中で、あなたへの恋心は募るばかりです。愛していますアイリーン、どうか私と結婚してください」
聞かされた瞬間、一際大きく心臓が跳ね、全身の体温が上がる。真っ直ぐに私を見つめる紫の瞳の強さに、呼吸の仕方を忘れて見入った。
「誉め言葉と受け取っておきましょう」
クロフはフッと口角をあげて言うと、唇を噛みしめて俯いてしまったノアール様から、私へと目線を移す。
私とクロフの視線が絡んだ。
「本来であれば、もっと時間をかけて私のことを知ってもらい、その上で伝えるつもりでした。ですが今、あなたに伝えます」
クロフはスッと一歩進み出ると、ポカンと見上げる私の手を、恭しい手つきで取る。その手をそっと持ち上げて、戴くみたいにして額に押し当てた。
ドクンドクンと、心臓が張り裂けそうなくらい、けたたましい音を立てて鳴り響く。
「マイベリー村でひと目あなたを見た瞬間から、私は寝ても覚めてもあなたのことが頭から離れない。更に、今日まで行動を共にする中で、あなたへの恋心は募るばかりです。愛していますアイリーン、どうか私と結婚してください」
聞かされた瞬間、一際大きく心臓が跳ね、全身の体温が上がる。真っ直ぐに私を見つめる紫の瞳の強さに、呼吸の仕方を忘れて見入った。