追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
「その手を離せ、性悪オオカミ! 騙されるなアイリーン! モフモフを餌に君を釣る、これこそが腹黒オオカミの策略だ!」
っ! カーゴ!?
大きな音と共に外から扉が開け放たれたと思ったら、カーゴが室内に飛び込んできて、クロフの毛皮に埋もれてとろける私に向かって叫んだ。
「腹黒オオカミの毛皮など選ばなくとも、君には俺の毛皮があるだろう!? 俺の真白いモフモフは君のものだ! 君が選ぶモフモフは俺だ――!」
カーゴは低く告げると、ポポンッ!っと小気味よい音を立て、輝くばかりの獣型に変じた。
……あぁ、プリンス――っ!
白モフと黒モフ。どちらを選んだつもりもなかった。だけどまるで磁石が引き合うみたいに、考えるより前に、勝手に体が反応していた。
……そうよ。私はなにを血迷っていたのかしら。私はこの真白いモフモフ天国を、永久予約していたんだったわ――。
私は黒モフの腕の中を飛び出して、輝くばかりの真白いモフモフに抱きついた。
……あぁ、これよ。私が一生養おうとまで決意したモフモフはこれ……!
私だけの指定席は、極上のモフモフ質感で、私をすっぽりと包み込んだ。
っ! カーゴ!?
大きな音と共に外から扉が開け放たれたと思ったら、カーゴが室内に飛び込んできて、クロフの毛皮に埋もれてとろける私に向かって叫んだ。
「腹黒オオカミの毛皮など選ばなくとも、君には俺の毛皮があるだろう!? 俺の真白いモフモフは君のものだ! 君が選ぶモフモフは俺だ――!」
カーゴは低く告げると、ポポンッ!っと小気味よい音を立て、輝くばかりの獣型に変じた。
……あぁ、プリンス――っ!
白モフと黒モフ。どちらを選んだつもりもなかった。だけどまるで磁石が引き合うみたいに、考えるより前に、勝手に体が反応していた。
……そうよ。私はなにを血迷っていたのかしら。私はこの真白いモフモフ天国を、永久予約していたんだったわ――。
私は黒モフの腕の中を飛び出して、輝くばかりの真白いモフモフに抱きついた。
……あぁ、これよ。私が一生養おうとまで決意したモフモフはこれ……!
私だけの指定席は、極上のモフモフ質感で、私をすっぽりと包み込んだ。