追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
窓から聞こえてきたクロフの声に、ピタリと動きを止めた。激しく動揺しながらも、私はまず、自分の聞き間違いを疑った。
「父様、僕もしばらく留守にするよ。悪いけど止めても無駄だよ。僕ももうアイリーンと行くって決めたんだ」
続くノアール様の声に、聞き間違いではあり得ない衝撃的な状況を悟り、ギョッとして目を見開けば、視界の端に国王様の姿を見留めた。その姿が、私に冷静さを取り戻させる。
そ、そうよ。国王様が、ふたりの不在なんて認めるはずがないわ……!
「はははっ! そなたらは、どうせ止めたところで聞かんだろうよ」
……え? 国王様はいったい、なにを言っているの?
「生前のアンリエッタも『可愛い子には旅をさせよ』と言っておったしな。……よかろう、そなたらのマイベリー村行きを許可しよう。そのかわり、二人の内どちらか、必ずアイリーン殿を捕まえてくるのだぞ!」
頼みの綱だった国王様の言葉に、いよいよ目玉が落っこちそうになった。
「必ずやアイリーンを私の妃とし、共に帰ってまいります!」
「父様、必ず僕がアイリーンをお嫁さんにするから待っていて!」
「父様、僕もしばらく留守にするよ。悪いけど止めても無駄だよ。僕ももうアイリーンと行くって決めたんだ」
続くノアール様の声に、聞き間違いではあり得ない衝撃的な状況を悟り、ギョッとして目を見開けば、視界の端に国王様の姿を見留めた。その姿が、私に冷静さを取り戻させる。
そ、そうよ。国王様が、ふたりの不在なんて認めるはずがないわ……!
「はははっ! そなたらは、どうせ止めたところで聞かんだろうよ」
……え? 国王様はいったい、なにを言っているの?
「生前のアンリエッタも『可愛い子には旅をさせよ』と言っておったしな。……よかろう、そなたらのマイベリー村行きを許可しよう。そのかわり、二人の内どちらか、必ずアイリーン殿を捕まえてくるのだぞ!」
頼みの綱だった国王様の言葉に、いよいよ目玉が落っこちそうになった。
「必ずやアイリーンを私の妃とし、共に帰ってまいります!」
「父様、必ず僕がアイリーンをお嫁さんにするから待っていて!」