追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
付き合いの長いルークは、俺の毛むくじゃらの顔面からでも、おおよその感情を読み解く。
「ガウーッン!」
俺はルークに駆け寄ると、必死になって身振り手振りで事の次第を説明した。
「……んーと、要約すると、その姿を誰かに目撃された、ってことでいいか?」
よかった、伝わった!! 俺は顔をぶんぶんと縦に振って同意した。
「なぁカーゴ、ここまできたら、いっそのこと――」
顎に手をあてて考え込んでいたルークが何事か言いかけたところで、庭の入口から件の少年が我が家の敷地に飛び込んで来た。
どうやら少年は覗き見をやめた後、正面の入口に回り込んで来たらしかった。
「ごめんくださーい! ねぇお兄さん、そいつ、ここで飼ってるの? そいつ、大きすぎない!?」
ルークに向かって、少年が声高に叫んだ。正面きった少年の問いかけに、俺は蒼くなった。
……絶体絶命のこのピンチを、果たしてルークはどんないい訳で乗り切るつもりか!?
ルークがスッと進み出て、少年と俺の間に立つ。俺は裁可を待つかのように、恐々と身を縮めた。
「ガウーッン!」
俺はルークに駆け寄ると、必死になって身振り手振りで事の次第を説明した。
「……んーと、要約すると、その姿を誰かに目撃された、ってことでいいか?」
よかった、伝わった!! 俺は顔をぶんぶんと縦に振って同意した。
「なぁカーゴ、ここまできたら、いっそのこと――」
顎に手をあてて考え込んでいたルークが何事か言いかけたところで、庭の入口から件の少年が我が家の敷地に飛び込んで来た。
どうやら少年は覗き見をやめた後、正面の入口に回り込んで来たらしかった。
「ごめんくださーい! ねぇお兄さん、そいつ、ここで飼ってるの? そいつ、大きすぎない!?」
ルークに向かって、少年が声高に叫んだ。正面きった少年の問いかけに、俺は蒼くなった。
……絶体絶命のこのピンチを、果たしてルークはどんないい訳で乗り切るつもりか!?
ルークがスッと進み出て、少年と俺の間に立つ。俺は裁可を待つかのように、恐々と身を縮めた。