追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
以前、王都にある王族御用達のブティックのショーウィンドウに、これと同じ光沢を持つケープが飾られていた。希少価値の高いビクーニャの毛で織られたそのケープは、なんと百万エーンを越える値が付いていたのだ。
「待ってクロフ! こんな高級な物、万が一、汚しでもしたら大事よ。とても、借りられないわ」
「いえ。必ずしもそうではありません。これはビクーニャの毛織物ですから、たしかに高品質ではありますが、我が国では普通に流通していますし、そう値の張る物ではないのです。もっとも、他国ではその希少性から付加価値がつき、高値になっているのかもしれませんが」
セント・ヴィンセント王国では、輸入物で希少だから高かったけれど、ラファーダ王国では普通に出回っていると……。
……うーん、そういうものだろうか?
「なにより、それはあなたの物です。汚してもなんの問題もありません。気を遣わず、普段使いにしてください」
「え!? 私のって、そんな――」
「待ってクロフ! こんな高級な物、万が一、汚しでもしたら大事よ。とても、借りられないわ」
「いえ。必ずしもそうではありません。これはビクーニャの毛織物ですから、たしかに高品質ではありますが、我が国では普通に流通していますし、そう値の張る物ではないのです。もっとも、他国ではその希少性から付加価値がつき、高値になっているのかもしれませんが」
セント・ヴィンセント王国では、輸入物で希少だから高かったけれど、ラファーダ王国では普通に出回っていると……。
……うーん、そういうものだろうか?
「なにより、それはあなたの物です。汚してもなんの問題もありません。気を遣わず、普段使いにしてください」
「え!? 私のって、そんな――」