追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
「ただしこいつはアイリーンが絡むと、八つ当たりもしてみせるがな」
「……ふーん。こいつがお姉ちゃんを狙ってるのは本当だったんだ」
俺の大きさを寛容に受け入れた少年は、何故かルークがヤレヤレとこぼした無駄話に反応し、剣呑に声を低くした。
次の瞬間、眉間に皺を寄せた少年がルークを押しやって踏み出し、ギンッと俺を睨みつけた。
「なぁ白いの、アイリーンお姉ちゃんは僕がおっきくなったら、お嫁さんになってもらうんだかんな。僕のアイリーンお姉ちゃんにちょっかい出したら、許さないぞ!」
……僕のアイリーン、だと? 馬鹿を言え! アイリーンは俺のだ、俺のだぞ――っ!!
坊主の口から放たれた、聞き捨てならない台詞に、全身の毛という毛が一瞬で逆立った。
突き抜ける怒りの波動でギンッと瞳孔が縦に割れ、わなわなと全身が震えた。
「おい坊主、アイリーンの一件はともかく、お前、なにやら見慣れない物を持ってるな? それでいったい、なにをしていた?」
怒りに体を震わせる俺をよそに、ルークが少年に問いかける。
「え!? あ、これね」
「……ふーん。こいつがお姉ちゃんを狙ってるのは本当だったんだ」
俺の大きさを寛容に受け入れた少年は、何故かルークがヤレヤレとこぼした無駄話に反応し、剣呑に声を低くした。
次の瞬間、眉間に皺を寄せた少年がルークを押しやって踏み出し、ギンッと俺を睨みつけた。
「なぁ白いの、アイリーンお姉ちゃんは僕がおっきくなったら、お嫁さんになってもらうんだかんな。僕のアイリーンお姉ちゃんにちょっかい出したら、許さないぞ!」
……僕のアイリーン、だと? 馬鹿を言え! アイリーンは俺のだ、俺のだぞ――っ!!
坊主の口から放たれた、聞き捨てならない台詞に、全身の毛という毛が一瞬で逆立った。
突き抜ける怒りの波動でギンッと瞳孔が縦に割れ、わなわなと全身が震えた。
「おい坊主、アイリーンの一件はともかく、お前、なにやら見慣れない物を持ってるな? それでいったい、なにをしていた?」
怒りに体を震わせる俺をよそに、ルークが少年に問いかける。
「え!? あ、これね」