追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
ルークの指摘に、少年は大仰なくらいビクンと肩を跳ねさせた。そうして慌てた様子で竹筒を背中に隠すと、早口でまくし立てる。
「これはね、父ちゃんが節のところで竹ぽっくりを作ってくれて、その残りなんだ。父ちゃんは器用だから、なんでも作ってくれるんだ。……へへっ、いいでしょう」
少年の目は明らかに泳いでいる。
「で、それを使ってなにをしていた?」
引き攣った笑顔で誤魔化そうとする少年に対し、ルークは追求の手を緩めない。
「……っ、ごめんなさい! これでお兄さんの家を覗いてました」
「なんでそんな真似をした?」
「僕が教会で、でっかい毛むくじゃらを見たって言ったら、皆、僕のことを嘘つきって言うんだよ。だけど僕は、この毛むくじゃらを、四カ月前から何度も見てる。ここ一週間なんて、ほとんど毎日だ。それに僕だけじゃなくて、お向かいのじいちゃんとか、他にもそれっぽいのを見たって人がいるんだ。だから、なんとしても毛むくじゃらの正体を突き止めて、皆に証明してやろうって思ったんだ!」
少年の告白を聞いたルークが、呆れたように俺を睨んだ。
「これはね、父ちゃんが節のところで竹ぽっくりを作ってくれて、その残りなんだ。父ちゃんは器用だから、なんでも作ってくれるんだ。……へへっ、いいでしょう」
少年の目は明らかに泳いでいる。
「で、それを使ってなにをしていた?」
引き攣った笑顔で誤魔化そうとする少年に対し、ルークは追求の手を緩めない。
「……っ、ごめんなさい! これでお兄さんの家を覗いてました」
「なんでそんな真似をした?」
「僕が教会で、でっかい毛むくじゃらを見たって言ったら、皆、僕のことを嘘つきって言うんだよ。だけど僕は、この毛むくじゃらを、四カ月前から何度も見てる。ここ一週間なんて、ほとんど毎日だ。それに僕だけじゃなくて、お向かいのじいちゃんとか、他にもそれっぽいのを見たって人がいるんだ。だから、なんとしても毛むくじゃらの正体を突き止めて、皆に証明してやろうって思ったんだ!」
少年の告白を聞いたルークが、呆れたように俺を睨んだ。